仲良し2名 開く繋がるネットワーク・コミュニティ

文責:三竹
● 横浜市社協・行政などとの連携

   横浜市社会福祉協議会には、ABS21が先駆的にウェブを活用して障害関連の情報収集提供活動をしていることが評価され、障害福祉情報システム構築のためのヒアリングの対象に選ばれました。経験上「データベースとしてのウェブに情報の蓄積は必要でするが、そのデータを直接活用できない障害者のために、「暖かいヒューマンな対応のできるナビゲーターを配置したコールセンターのような中間組織の必要性」などを提案し、よこはまナビゲート事業に繋がりました。

   つねぞうひげぼうコンサート 2004年から3年間、青葉台駅周辺福祉のまちづくり重点推進地区協議会委員にABS21代表が委嘱されました。 協議会委員のうち、副会長はじめ5名が当会員でした。「福祉の目で見るまちあるきイベントには、会をあげてサポートし、バリア フリー検証だけでなく、音声読み上げソフトの紹介、活動紹介 のパネル展示やマップ販売、バリアフリーコンサートの企画・ 司会・演奏などに協力してきました。
   視覚障害者理解のためのワークショップは、成功を収めました。 車椅子で段差を越える まちづくり提案部会は、視覚障害者のサポートガイドカードを作成することになり、原案づくりに当事者会員が参加しました。区役所から、ラミネート加工したカードの制作を委託され、障害のある会員が制作にあたりました。川内美彦氏・関根千佳氏講演会のコーディネートを任されました。
   2008年からは、アートフォーラムあざみ野からの依頼で、駅から施設までの動線の検証や館内のバリアフリー検証に協力しています。



その他の連携事業
○   「横浜市協働のありかたシンポジウムのバリアフリーカフェ」への参加
○   「横浜市福祉のまちづくり推進指針」見直しのための市民意見交換会への参加
○   青葉区ボランティアネットワークシステム検討委員委嘱
○   青葉区中途障害者を対象とした「機能訓練教室のパソコン体験講座」の実施
○   緑区生涯学級でのバリアフリーマップ制作に関する講義

   地域の人たちに対しては、バリアフリー講演会や公開講座のチラシを配布したり、参加者を区報で募って、バリアフリーコンセプトの普及に務めてきました。自分たちが「動き、ふれあう」ことによって相手の反応も変わっていき、街の人たちがどんどんやさしくなってきたということを強く感じています。
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● 大学・学校などとの連携
   大学や専門学校での授業・講義・発表や小中学校の福祉教育への協力等を行っています。青葉台中学でのネットデイ協力、川和中学での若葉祭、情報バリアフリーIT講習会講師、茅ヶ崎東小学校4年4組とのバリアフリーマップ制作ジョイント作業など様々です。
講義中2名
 
授業・講義・発表等を行った大学など
武蔵大学
慶応大学(安村研究室)
釜山国立大学
横浜市立大学
桜美林大学
東京女子大学
横浜国際福祉専門学校
   再編に関する総合的研究」市民活動団体調査報告書--横浜市青葉区・川崎市宮前区周辺を 東京都立大学都市研究所(玉野研究室)
実際にお話してみて、「障害者」の方々も「普通の人」なのだという、ごく当たり前なことに気づかされました。というよりも、今日お話した方々は「障害者」という感じがしなくて、いかに私自身が「バリア」を作っているのかという、普段なら見えてくることのない面が見えたようにも思います。 〜玉野助教授より〜
「大都市における環境と社会経済システムの事例として---の論文のためのヒアリングを受けました。

   玉野助教授によれば、横浜市青葉区と川崎市宮前区は、東京の郊外住宅地で、 特徴的な住民活動を生み出した地域として、全国的な注目を集めてきたそうです。 報告書には、この地区を拠点とする数ある団体の中から抽出して取材し、さらに 17の市民活動団体に絞ったレポートが掲載されています。

 
講義中2名    榎が丘小学校でのふれあい交流会は、2006年10月および2007年2月に開催されました。 ふれあい交流会で、どんなときにどのようにサポートすればよいのかがわかった子どもたちが、視覚障害者が街を歩いているとどこからともなく寄ってきて、「信号が青になったよ」などと教えてくれるなど、何かとすぐに手伝ってくれる子どもたちが増えてきたということです。10年前には、駅の券売機の前で30分近くうろうろしていても、誰も声をかけてくれなかったとか・・・。
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●企業との連携
報告中1名    企業からはヒアリングを受けたり、ABS21の活動にご協力をいただいたりしています。また、「第8回高齢者・障害者の立場でマルチメディアを考える老テクシンポジウム」には、IBMの機材を利用して視覚障害者サポート養成講座を開催した経緯で、ABS21の存在が知られ、発表を依頼されましたので、取り立ててITスキルのない主婦が、ユーザー側を代弁する立場で、障害者のIT化支援に携わってきた経緯を報告しました。


「一般ユーザーはハード面でのハードルが高い。ただし、ネット環境はコミュニケーションを伝達する道具なので、皆さんの活動がディスプレーの中だけにとどまらず、地域と対話を大切にされており、地道にチャレンジしていることは最も必要なコミュニティ(ソフト)を新たに開発していることではないでしょうか。何事も前向きな考え・実践が一番大切なのだと思いました。
東急総合研究所「ネットコミュニティ」勉強会
   東急総合研究所様「ネットコミュニティ」 勉強会が、身体的ハンディのために、自分 から積極的に外に出られなかった方たちが、 ネット環境により生活がどう変化したかを 明らかにするという目的でヒアリングに いらっしゃいました。
インターネットを楽しむ


野村総合研究所様からは、NTTドコモの携帯電話に関し、ヒアリングを受けました。
携帯電話

NTTドコモ様は、携帯電話の使い方説明に社員を派遣してくださいました

買い物中の女性 近隣の商店街の皆さまのご協力もいただいております
 

キヤノン様からは、デジカメについてヒアリングを受けました。また、バリアフリーマップ制作のフィールドワークに参加し、写真撮影や報告書作成に協力してくださいました。
電車の画像 東急電鉄様には、青葉区内の各駅構内の取材に際し、いつも快くご協力いただいております。

白状を使う 三菱プレシジョン様の協力で、赤外線音声情報案内システム「トーキングサイン」の 体験会を実施しました。
 

電動車椅子 日本ユニシス様からは、電動車椅子やシニアカー利用者のための充電サービスによるバリアフリー環境整備について、ヒアリングを受けました。
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●中間支援組織との連携
青葉区社協が別館を拠点としていた時代には、あおばボランティア・フェスティバルに出店して協力しました。横浜市市民活動支援センター主催「夏!市民活動体験塾」より塾生を受け入れ、機動力が増し、更新作業および冊子印刷製本作業がはかどりました。
展示会点描
ほかの塾生たちのさまざまな団体での体験談などを聞いたりもしましたが、その比較の中で、私はかなりいろいろ学ばせてもらい、ラッキーだったな、と改めて思いました。この夏、ABSに参加させてもらったことで、普段日常を過ごしているだけではわからないソフト面、ハード面でのバリアを感じることができましたし、そのバリアを変えるための努力というのは、どれだけしても実際報われないこともあるのだな、と社会を変えていくことの難しさも感じました。 学生の顔 活動を通して得られたことは、私なりの形で広めていきたいと思っています。ABSに参加できて、有意義だったと同時に楽しかったです。
〜学生からのメールより〜

 
● 同系団体との連携
   地域の人たちのみならず、障害者同士にとっても、縦割りの障害者団体に所属しているので、横つながりの地域での関わりに新鮮さを見出しています。当会は、PCサポートグループ・視覚障害者団体・中途障害者地域活動センター・作業所などのリーダー役割の人たちや福祉施設・福祉系企業勤務の人たちが集っているので、ネットワーク・コミュニティともいえるのではないでしょうか。
展示会点描
(財)日本障害者リハビリテーション協会実施「地域におけるインターネット・パソコンを利用した障害者情報支援に関する調査研究」に協力しました。
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ジェントルタウン倶楽部主催「フォーラム:『触る地図』を考える」のパネリストとして出席しました。

 
● 物品の寄贈など
   岩田デザイン様から「目にやさしいキーボード」、スキャンソフト様より「ビアボイス」15台、NPO法人自立の魂様より「Web Adaptation Technology」(Web活用にあたり発生するデジタルデバイドを改善するため、IBMが開発した)ソフトウェアの提供を受けました。岩崎学園情報科学専門学校は、バリアフリーマップの製本化、そして、(株)スリー・ディ様は、印刷に協力してくれました。
   このように様々な組織と連携させていただき、多彩な活動ができましたことを記し、紙面上ではありますが、お礼申し上げます。
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