福祉のまちづくり青葉台で動き増す

〔タウンニュース 青葉区版No.475 平成16年5月27日(木)号より了解を得て転写〕

福祉のまちづくり 青葉台で動き増す

 青葉台を誰にもやさしく魅力ある街に……。

 青葉台地区の自治会や商店会が中心となって進めてきた活動に、青葉区が協力する形で進展している「福祉のまちづくり重点推進事業」。 同事業がまた一歩前進した。 車いすで探索中の写真

 一つには3月に発足した「青葉台地区福祉まちづくり重点推進地区準備会」が今月、福祉のまちづくり通信「あおい葉」を創刊したこと が挙げられる。紙面では、福祉に対するマナーやモラルの向上を目的に、今後開催されるイベントの報告などを掲載する予定だ。

 約300部発行し、青葉台地区を中心に町内会で回覧、また駅や地区センターなどにも設置される。

 さらに今月22日には、福祉のまちづくりイベントを初めて開催し、気運を盛り上げた。当日は、 東急スクエアに福祉関連のPRコーナーを設置、また車いすに乗り商店街を歩くフィールドワークや、 駅周辺の駐輪状況などを調べ歩きやすさを検証した。
 フィールドワークの参加者たちからは、「車椅子だと店の入り口が狭くて通りづらい」「車いす用のトイレに入るだけでも一苦労」など、 さまざまな意見が出された。普段とは違った視点からの新しい発見に、改めて自分たちの住む街について考えるきっかけにもなったようだ。
放置自転車で狭くなっている歩道幅を測っているところの写真
 「福祉のまちづくり重点推進地区事業」とは、横浜市が平成9年に制定した福祉まちづくり条例に基づいて計画されたもの。 これまでに「福祉のまちづくり重点推進地区」として指定を受けたことがあるのは、関内駅周辺と磯子駅周辺。同事業の推進地区に指定されるには、 協議会を発足し、福祉のまちづくり指針を作成する必要がある。もともと青葉台地区は、平成8年に設置した「青葉台駅バス対策検討委員会」など、 福祉のまちづくりに向けて住民が積極区的に活動してきた土地柄。同地区は、平成16年度中に推進地区に指定されることを目指し、 区と協力しながら昨年から活動を開始していた。そして今年3月に準備会を発足したことで、本格的に動き出したことになる。

 青葉区役所では、「今回のイベントや『あおい葉』の創刊を通して、ハード面もソフト面も、どちらも充実することを期待している。 青葉台が福祉の街を目指しているということを知ってもらうきっかけになれば」と話している。
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