身体障害者療護施設
『横浜らいず』 紹介

施設の写真
住所 〒223-0056 横浜市港北区新吉田町6001-6
電話番号 045-592-1011
FAX 045-592-0105
交通 交通東急線綱島(つなしま)駅よりバス(勝田折り返し所行)
神隠下車 下車徒歩5分
運営 社会福祉法人 横浜共生会
URL:http://www.y-kyousei.or.jp/rise/
E-mail:rise-03@y-kyousei.or.jp

更新: 平成22年1月26日 青柴尚子
更新: 平成21年7月1日 青柴尚子
更新: 平成17年5月12日 矢野 明・福島京子
平成17年10月3日 矢野 明
 秋晴れの下、訪問した「横浜らいず」は、すべてがゆったりとした、静かなふんいきにつつまれていた。ここは、敷地内に、普通の家がいくつか立ち並んでいる感じで、各居住棟単位で、職員が配置されており、消灯時間や、門限はないとのこと。 

 また、外出簿、面会簿のたぐいもなく、外来者も、居住者も、各居住棟の玄関にストレートに出入りできる。ボランティアの受け入れも、それぞれの居住棟ごとに行われる。本当のバリアフリーが実践されているようだ。 

 場所は、第三京浜の都筑インターチェンジのすぐそばにあって、新栄高校北口交差点から、港北区新羽に出るルートで、第三京浜のガードを潜って、次の信号を過ぎて、すぐの左手登り坂をあがりきったところの右側。「横浜らいず」は、「新吉田地域ケアプラザ」と併設されており、門札には「横浜らいず」の名前は書 かれていないので、注意。

 広い敷地(約9,000平方メートル)には、手前左手に事務棟がある。この事務棟の二階にはケアプラザが、一階は事務所と「横浜らいず」の日中活動の場所がある。また、事務所の奥には、「喫茶かれん」が、水曜と土、日に営業している。

 居住棟は、平屋建てで、全部で6棟あり、沢山の植木や草花に囲まれている。各々の棟に、10名くらいの、身体に障碍(しょうがい)を持つかたが暮らしておられる。ここには、横浜市に在住の、18才以上の障碍者のかたが入居できます。プライベート
ルームの写真

 平成7年竣工と、新しくて、きれいだ。 各居住棟は、車イス用住宅として建てられていて、各棟には、玄関があり、居室以外に、リビング、キッチン、大きな浴室、大きな車いす用トイレなどがある。

 部屋は、6畳程のひとり部屋と、二人部屋があって、すべてがゆったりとつくられている。 職員の負荷を軽減するために、トイレ、風呂場には、リフトが、設置されており、これなら、介助も楽に出来そうだと感じた。

 こんな施設だったら、私も、必要となった時には、是非お世話になりたい!

文責:矢野 明

仕切り線の画像

 らいずショートステイ体験記
平成21年12月17日〜12月20日(3泊4日)
平成21年6月29日〜7月1日(2泊3日)
平成20年8月26日〜8月29日(3泊4日)
平成20年6月2日〜6月4日(2泊3日)
文責:青柴 尚子 

このたび、「らいず」にショートステイしましたので、報告します。

質問: らいずは、他のところ(施設)に比べていいところがありますか?

 身体障害者の施設なので、できる所は自分でして、できない所は手伝っていただけるところが、いいところです。歯磨きは、人によって介助に違いがあり、全介助の人もいれば、仕上げの所だったり、私の様に電動歯ブラシで磨く人もいます。
 食事は、職員が取りに行く場合と利用者が取りに行く場合の二通りあります。配膳・食器洗い・食器ふきは、職員さんがしてくれます。

楽しいひととき?
 食器は、陶器なのがいいですね。場所によっては、プラスチックの所もありますね。最近では、少なくなってきたけどね。
 知的(障害者対象の施設)は、時間におわれているし、プログラムが組み立てられて、一日の流れが、時間でしばられているという感じだけど、らいずは、ゆっくりと時間が流れています。暇で時間をもてあますほどの毎日です。ショートスティの人は、リラクゼーションは利用出来ませんが、絵手紙教室には、参加できます。

質問:楽しいこと、気持ちがいいことは?
 ショースティをしている人は、火曜日は、映画観賞、木曜日は、カラオケに参加できます。ミドルスティの人や緊急一時保護や長期入居している人は、 リラクゼーション・お菓子作り・絵手紙教室に参加できます。。
  火曜日と金曜日には、らいずの喫茶店「かれん」で、お茶しに行きます。 店員は利用者です。水曜日には、ボランティアが店員になります。ビ―ズで、皆、好きなもの作っていました。 私は、ネックレスを作りました。絵手紙も、楽しかったです。

質問:食事については?
 食事は、おいしいけど、薄味で、量が少ないです。刺激物ぬき、アレルギー食、カロリー計算が必要な人用、あと、軟食など、食事には、神経を使ってくれます。軟食に関して、朝食は、小舎で、パンがゆにしたり、汁物と具を別々にしてくれたりします。

質問:機織について教えてください
 機織は、関西の奈良の作業所の織り方と同じでした。
 高さが、特別にねじで高さが調節できるようになっていて、工夫しているなあと思いました。それと、さおりの横糸の道具で、船というのがあるのだけれど、その船が落ちないように 両方にかこいがあって、あれだと、マヒがある人でも、船が落ちないので工夫しているなあと思いました。
 あと、入居者の人は、はじめに何を作るかきめてから、職員に縦糸をしてもらい、そのあと、織るという感じです。そのあと、布地を買って、縫製するところにお願いするそうです。
私の場合、体験台で、織りました。

質問:職員の対応については?
 すごく良かったです。 
 みなやさしいし、コールを押せば、職員は、各自、業務用のPHSで対応してくれます。職員が忙しい時は、待たされる時もあるけど、それは、他の人を介助しているので、待つしかありません。

質問:工夫している所はありましたか?
  先程の文の所々にも書きましたが、他は、洗濯機置き場が、床より、段差をつけて、洗濯機が下にある感じです。だから、車椅子に乗っている人でも、楽に洗濯物を入れられる。洗濯機が低い位置にあるから、その上にある乾燥機も、車椅子からでも、入れやすいです。
 身障者トイレも、何かあったら、コール押して、職員のPHSと話ができる所が工夫してあると思います。握力がない人でも、「トイレを流す」ボタンがあります。
 台所の流しも、車椅子が入れるように棚がありません。
 小舎の入り口は自動ドアです。今回の部屋は、扉をあけると洗面台があり、その先は二つの部屋に分かれていました。そのうちの一部屋が私の部屋です。それぞれの個室の入り口はアコーディオンカーテンで仕切られていて、プライバシーが守られています。
 お風呂場の脱衣場の長い椅子に、スポンジがしいてありました。風呂場の真ん中に洗い場があり、左側は、家庭用風呂、右側は、大きなお風呂、自由に選べて、職員が介助してくれます。お風呂とトイレには、もちろんリフトもあります。お風呂はリラックスして入れるように、機械浴は使っていないそうです。

 次の3とおりの利用方法があります。

長期入居 らいずに「住む」ことです。
できることは自分で行い、できないところを職員の支援を受けながら暮らします。
現在のところ、空きはなく、待っている人もいつ入居できるかわからない状態です。
短期入居 一か月〜三か月間、らいずに滞在する「ミドルステイ」のことです。
「家族から離れて暮らす練習をする」意味があります。家族にとっても「わが子を他人にゆだねる」という思い切った体験の場になります。
こちらは約2年待ちだそうです。
短期入所 前回利用した「ショートステイ」のことです。
4ヶ月前の申し込みシステムをとっています。日帰りから利用できます。6日間以上の滞在を希望する場合は、改めて区の福祉保健センターへの申し出が必要となります。
短期入所 はじめてのA棟でのショートスティ
今までは、スマイルハウスでショートステイしていましたが、今回のA棟は、糖尿患者の人で、たとえば、毎食のご飯が100gと制限付の人もいれば、私みたいにそれでは足らない人もいました。


 尚、「横浜らいず」では、各種ボランティアを募集しています。
詳しくは、下記、「横浜らいず」のWebをご参照下さい。

  http://www.y-kyousei.or.jp/rise/

以上 


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