所在地:横浜市都筑区東山田町270番地 電話:045-591-2728 |
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東やまた工房・東やまたレジデンスは、横浜市自閉症児・者親の会によって設立準備会が設置され、まず1990年に通所施設として東やまた工房が開所し、1996年に入所施設の東やまたレジデンスが開所しました。また、東やまたレジデンスの1階には、東山田地域ケアプラザが同時に開所しました。 現在までに、相談などのための仲町台センターやよこはま・自閉症支援室グループホームや地域作業所が多数作られています。都筑区役所内のふれあいショップ「すてっぷ」もそのひとつです。2004年には能見台に老人ホームと地域活動ホームと一体の通所施設が開所予定です。支援費制度になったことを受けて、ガイドヘルパー派遣事業も準備中です。 さて、今回訪問しましたのは、東やまた工房・東やまたレジデンスですが、 田園都市線江田駅から綱島行きのバスに乗り、センター南経由だったために約35分かかり、 「道中坂下」というバス停で降り、そこから歩いて2〜3分のところにありました。 東やまた工房・東やまたレジデンスを利用しているのは、ほとんどが愛の手帳を有する自閉症の人達で、 現在は18歳〜46歳です。 東やまた工房は、定員48名、2階建ての建物の通所更生施設です。この日は、 外でアルミ缶などの分別作業をしている姿がみられました。 その他電器部品の組立や衛生材料梱包等の作業も行っているそうです。また、 すぐ近くの元保育園の場所を作業室として借り、別の作業をしている人もいて、 そちらへ一人で移動している姿もみられました。 東やまたレジデンスは、2階建ての建物で、1階に東山田地域ケアプラザ2階に小規模ユニット制の居住施設があります。 定員40名で、1ユニットに6〜7人の人が共同生活をしています。 ユニットのなかには、一人一人の個室と共有スペースのリビングやキッチン、バス、 トイレ、洗面などがあります。男女別のユニットに住んでいます。 通常は、入所者6名とショートステイ者1名で過ごします。そのほかに、 ナイトケアのために1DKの部屋があります。1ユニットが、ひとつの家のようで、 木の床や壁にぬくもりがあり、私たちが年取った時に住むのにもいいなと思いました。また、 グループホームができると、入所しているかたが、そちらへ移り住んだりしているそうです。 昼食は食堂でとりますが、入所・通所の方々や職員で100名以上になるので一緒に「いただきます」をするのではなく、 それぞれのペースで食べます。 東やまた工房・東やまたレジデンスでは、「いかに集団生活に適応させるか」ではなく 「ひとりひとりの地域生活をどう支援するか」に重点をおき、個別の援助を実践しています。 また、自閉症の特性に合わせ、生活や活動を視覚的にプログラミングした地域生活支援システム『VISUAL』を用いて支援しています。 この根底には、自閉症の人を、その障害を含めた上で一個の人格として認め、尊重するというスタンスがあります。 「障害を取り除く」のではなく、それを「受け入れていく」「できないことをできるようにする」 のではなく「できることをもっと伸ばしていく」というものです。 取材日:2003年10月9日(木) 笠尾記 |
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