目の不自由な私たちに限らず、体に障害を負っている人が最も望んでいるのは、自立して生きる」ということです。毎日学校や職場に通い、勉強や仕事に励む。進学し、就職し、結婚して家庭を築き、街で買い物をし、食事を作り、あるいは子育てに励む。そのいずれでないにしても、一人一人が、自分が望む人生を歩みたいと思うことは、健常者も障害を負っている人も同じだと思います。しかし、体に障害を負っている人は、その障害にはばまれて、それがなかなか叶わないのが実情です。

最近では、バリアフリーという言葉に象徴されるように、駅などの公共の施設が誰もが使えるように改良されたり、日常生活用品や家の造りも、バリアフリー化が進められてずいぶん便利になりましたが、それでも体に障害を負っている人は、なかなか思うように生活できないのが実情です。私たちが置かれているこうした状況をご理解いただいて、同じ町に、同じ地域に生活する皆さん、私たちのサポーターになってください。

【私たちが街に出て困ることは】

初めて訪れた駅で

街に買い物に出て

スーパーやコンビニで

交差点や横断歩道で

このほかにも、街で私たちが直面する困難はたくさんあります。どうぞ皆さん、街で困っている私たちの姿を見かけたら、「何かお手伝いしましょうか」と声をかけてください。

(鶴巻 記)