青葉バリアフリーサポート21について

会長 三竹眞知子
概要
【目的】
  ABS21は、横浜市青葉区およびその周辺地域が、障害があるなしに関らず、誰もが安心して暮らせるまち、お互いに個性を尊重し不足を補い支え合っていけるまちとなるように、障害を持つ方々の社会参加を促進しながらコミュニティづくり、まちづくりに取り組みます。

(1) 心のバリアフリー化によるネットワークづくり

(2) ひとりひとりのコミュニケーション能力向上と人間関係のマナーの向上につとめ、ふれあいを通して実践していく場を提供

(3) 病気や加齢等により、外出やコミュニケーションが困難になる障害をもった時でも誰もが安心して暮らせるバリアフリー社会の促進

【設立】 2000年1月3日
【発起人】 三竹眞知子、木庭袋純、剣木成文
【運営委員】三竹眞知子(会長)、矢野睦男(代表)、高畑靖子(副代表)、石原エミ(会計)、入江恭生、王子全主、大貫 勉、岡田収平、木村照夫、龍田良信、中島 充、山中信子
【監事】奥田久幸
(運営委員および監事は2016年5月14日現在)
【活動内容】
       ・ホームページ制作
       ・バリアフリーマップ制作 
       ・インターネットサロンの運営
       ・PC関連講習会の開催 
       ・バリアフリー社会を促進するための講演会開催など
【活動拠点】 横浜市青葉区市ヶ尾町1169−22 ふれあい青葉〔横浜市青葉区福祉保健活動拠点〕
【URL】
青葉バリアフリーサポート21(ABS21)
    URL:http://www.abs21.com/group/

・あおばバリアフリーサロンのホームページ企画・制作
     URL: http://www.abs21.com/

・あおばバリアフリーサロンメーリングリストの運営(青葉区社会福祉協議会委託事業)
   2000年9月から2007年7月まで運営しておりましたが、諸般の事情により
   現在休止中です。

市民活動団体調査報告書---横浜市青葉区・川崎市宮前区周辺を事例として---

 
設立の経緯 全部で7項目あります
1.はじめに
2.青葉バリアフリーサポート21(ABS21)誕生の背景
3.ABS21の立ち上げへ
4.活動紹介
5.実際の障害者との関わり
6.活動を通してみえてきたもの
7.おわりに
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1.はじめに

 ABS21は、バリアフリーに関する、立場を問わない人間相互のコミュニケーションの場、さらには人間関係の創造の場を目指し、メーリングリストを運営会議の場として2000年1月に、障害のある方々(脳性マヒ) と3名で立ち上げた組織である。

 地域に住むひとたちが生活の質(QOL)向上のために、障害の有無や障害の枠を超えた情報交換と交流、すなわち、バリアフリーコミュニケーションの場の提供と社会参加の促進により、ノーマライゼーションの街づくりをめざしている。外出や発話が困難な人を対象としているので、パソコンおよびインターネットを多用し活動を展開している。これは、青葉区社会福祉協議会当事者研修会主催のコミュニケーションセミナーでの参加者のニーズを形にしたものである。

 ABS21は、OF(障害のある人が主体)でもFOR(障害のある人のために、健常者といわれる人が主体)でもなく、TOGETHER-WITH(共に)の関係で進めていく。障害があってもなくても、人間同士お互いの関係はあくまでも水平で対等な、すなわちパートナーである。
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2.青葉バリアフリーサポート21(ABS21)誕生の背景

2.1 私自身の障害福祉との関わり
 シンガポールで、赤十字肢体不自由児施設での水泳介助、重度身心障害者施設での音楽療法、盲学校では全盲の生徒に花笠音頭の指導、日本から訪れた障害者団体の福祉施設見学ガイドなどをする。
(社)日本フィランソロピー協会が知的障害者の芸術活動を記録した映画「まひるのほし」の普及に関わる。
 全国の福祉施設で生産された商品、および、とっておきの福祉用品を扱うインターネット上の「アニモショップ」の立ち上げに関わる。
老人福祉センターにある売店を運営して知的障害者の就労支援をする「ジョブコーチプラス1」(青葉区社会福祉協議会委託事業)で活動。
月1回、テーマを決めて、障害児を持つ家族や関心のある人が集い情報交換するサロンを運営する。
 青葉区社会福祉協議会当事者研修実行委員として、コミュニケーションセミナー・自立セミナーのスタッフをし、脳性麻痺や知的障害の人々とふれあう。
 一歳の脳性マヒの男児にド−マン法の訓練をするボランティア。
 青葉区役所生涯学習の「障害と共に」講座運営委員会で、一般を対象とした講演会の企画実施する。脳性マヒの方6名を招いてパネルディスカッションを開催し、意見を発表する場を設ける。

2.2 青葉区の状況
 青葉区には、「横浜市青葉国際交流ラウンジ」があり、ノーマライゼーションという言葉は以前から聞かれる。外国人対応や託児付き事業はあっても、障害者受け入れを配慮した事業はあまりない。あったとしても、それは対象を障害者に限定した事業であり、かといってプライバシー尊重の観点から個人情報の公開はできない状況なのでPRが困難である。障害者同士もあまり関わりをもたずに暮らしている様子だった。そのような中、市民グループ『―交流広場―たまりん場』(私は運営委員のひとり)が、一昨年からバリアフリーハイクを企画して車椅子体験とバリアフリー交流を深めてきた。

 このような中、体力上の問題で作業所に通えない障害のある人々や、障害の種別の問題で、既成の団体に所属できない人々、まだ少数で仲間づくりができない人々にとっての「メディア」と「一般の人々とふつうに集う場」の必要性を痛感した。

2.3 「メディア」の必要性
 地域の生活情報(医療・療育・教育・制度・サービス)を提供するメディアが必要。
安心して日々の生活を送りたい。
 行政は、特定の人にだけ手厚いサービスをすることは、平等の観点から、できない。 市民からの個人情報が必要。
 ピアカウンセリングのできるコミュニケーションの場としてのメディアの必要性。
 住まいが同じ地域でも、異なった障害のある人との交流と情報交換はあまりない。
 バリアフリー志向のメディアの必要性
障害のある方や家族が地域社会にとけ込めるようなバリアフリー社会の実現をめざすには、障害のある人の思い、考え方、視点を明らかにすると同時に、健常者の考え方や視点も障害のある人々に伝える場を設け、双方が歩み寄っていく必要がある。それが、健常者と高齢者・障害者の分かり合いにつながると思うようになった。

2.4 地域で「集う場」の必要性
 情報交換はもちろん、障害のある人々が、対面での会議に主体的に参加して、ひとりひとりの存在が認められ、自信をもち、仲間として企画に加わったり、交流する場の必要性がある。
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3.ABS21の立ち上げへ

3.1 ABS21立ち上げの経緯(人との出会い・仲間づくり)
 以下では、ABS21立ち上げまでの経緯を時間を追って説明する。

1998年11月
 「ジョブコーチプラス1」に企画書(案)提出:障害者・家族のための情報交換と交流を目的としたインターネットの活用を提案するが、時期尚早。
 インターネットならこのような情報交換が、たやすくできるのではないかと情報共有化の意義を説いていたが、代表や運営委員にデジタルコミュニケーション自体を理解して貰えなかった。
 そこで、地域の障害関連情報部門のグループを新たに立ち上げる方向で推進。

1999年5月
 コミュニケーションセミナースタッフとして、受講生で、障害のあるJ.Kさんと出会う。(メールが使え、共に取り組んでいける人との出会い)

6月 (社)日本フィランソロピー協会でアニモショップの商品集め→「社会福祉」を検索→安村研のホームページ(安村さんは実は旧友)→協会のスタッフとして、アクセス研究会に初参加。

8月 J.Kさんに対する支援サービスは、J.Kさんの障害の状況と年齢から、行政サービスの狭間であり、現状の問題点に対する情報収集をする。
神奈川情報ボランティアメーリングリストに参加。(関根さんは主要メンバー)

9月 東急ケーブルインターネット接続開始。(利用上、この影響は大)
J.Kさんと区社協との話し合いの場を設定。(市社協職員同席)

11月 障害者自らが自立生活支援センターを運営している「大田IKJ」を5名で見学。(J.Kさんと母親、電動車椅子のNさんと私+社協職員)
ABS21の基本構想を練り、19日に最初の企画書(案)を社協に提出。

12月 企画案を推敲(ピアボランティアセンター構想→インターネットを使えばできるのでは?と、インターネット上のピアボランティアセンター構想に変更)し、社協に企画案を提出。
 神奈川情報ボランティアメーリングリスト忘年会で、e-groupsを紹介される。

*eグループとは?

インターネット上で利用できる便利な「場」。メーリングリスト、掲示板、共有ファイル(資料)置き場、スケジュール調整、投票などの機能を持っており、一般的なNPOが準備すべき機能の大半がそろっている。これらのサービスを、無料で利用できるもの。(http://www.egroups.co.jp/group/ABS21では、6つの委員会メーリングリストを活用している)

2000年1月
 青葉バリアフリーサポート21運営会議メーリングリストを3名でスタート。第一回運営会議(対面)開催。
 当研究会で、アクセシビリティに配慮したホームページづくりに関心のある岩堀志保さん(安村研)に出会い、同じ安村研の原岡正幸さんと共に協力していただくことになる。
 地域で電子メールを使いこなしている人々に、まず声がけ。当事者/家族/地域の作業所の職員/送迎グループメンバー/ホームページ制作&環境整備・パソコン&インターネット指導の出来る方/イラストレーターを順次、集めていく。神奈川情報ボラMLから数名参加。
 拠点となる区役所別館のテナントは、[青葉区社会福祉協議会][青葉国際交流ラウンジ][横浜ボランティア協会市ヶ尾コーナー]。ノーマライゼーションのねらいで、各組織からのボランティア参加を考慮。
青葉区広報に「ボランティア募集」が載り、5名が参加。
 人の輪が広がる。ネットワークが帰属意識/関係の継続に役立つことを実感。
 インターネットの世界では、価値観や問題意識を共有する人に出会いやすく、この指止まれ方式で仲間を集めやすい。また、同じ場に居さえすれば、帰属意識が生じ、「つながり」を維持することに役立つ。災害など緊急時においても、気遣ってくれる仲間が地域にいるという心強さがある。

3.2 会則づくり
 区社協との関係性が明確でないうちに、会則作りが進行し、5月に、役員が決定された。2000年6月24日に新体制で再出発。

 本格的な活動開始:区社協には、「ふつうなら3年かかるよ」と言われている。

 情報交換・交流・運営のツールとしてインターネットを使うことにより、情報共有化とメーリングリストでの討議や投票が可能になり、最小頻度の対面会議のみで、短期間で活動を立ち上げることができた。

3.3 ABS21メンバー構成
 ABS21のメンバーは2001年2月2日現在43名いる。その内訳を以下に記す。

ABS21の会員は10代から70代まで男性26名、女性17名の合わせて43名である。そのうち、外出が困難な人は以下に示す24名である。

脳性まひ (4名)/ 中途障害 (4名)/ パニック障害 (2名)/ 身体障害(2名)/ 視覚障害(5名)/ 知的障害(2名)/ 難病(1名)/ 家族(3名)/ 子育て中(1名)

ABS21-PCプロジェクト推進委員会登録者(2001.2.2現在:19名)

パソコンボランティアスタッフの内訳:
1.障害者対象パソコン講習会講師経験者 1名
2.トーコロ職員でパソコン訪問支援従事者 1名
3.We-Canでパソボラ経験者 1名
4.パソボラUNDOのメンバー 2名
5.区役所主催シニアパソコン講座スタッフ 1名
6.老人福祉施設でのパソボラ経験者 1名
7.一般.パソコン講習会講師経験者 1名
8.元K−ネットパソコン講座担当者 1名
9.全国視覚障害者インターネット接続支援連絡会メンバー 1名
10.送迎グループメンバー 1名
11.その他   障害当事者 4名
一般(現在、勉強中で、受付や介助担当) 4名
上記19名中、7名が障害当事者

●ほかに、テンポラリスタッフとして、
非会員の協力者をPC委員会メーリングリストに登録。
武蔵工大学生 1名
UNDO/デジボラ630メンバー 1名
一般 1名
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4.活動紹介

  ABS21の活動状況はホームページhttp://www.abs21.com/で見ることができる。

4.1 サロン形式の相談会「インターネットサロン」(区社協共催)
 自宅にスペースがなくてパソコンが持てない人や、周りに教えてくれる人がいない場合でも、地域で集う場の設定。ある時は教える側、ある時は教わる側として、教え合い、支え合いのできる人と出会い、ゆるやかなネットワークを築いていく場。月2回開催。

4.2 ホームページ「あおばバリアフリーサロン」の企画・運営・管理(区社協委託)
 ホームページ「あおばバリアフリーサロン」は2000年9月1日から公開している。
 社会経験や表現の機会が少ない障害当事者が、バリアフリー情報(生活の質を高めるための衣食住と遊びに関する情報・仕事(ボランティア)に関する情報・学習に関する情報)を発信し、それらを蓄積する場 。
 電子掲示板やメーリングリストは、障害のある人や家族同士、障害のある人と健常者間の交流をインターネット上に日常的に作り、そこで、互いにコミュニケーションする場(2001年2月現在、おしゃべりメーリングリストでは約90名がバリアフリー交流をしている。)
 バリアフリーに関心がある者同士、問題意識を共有する場 。
 当事者や家族や関係者が出会い、共に支えあい解決に向かうピアカウンセリングの場 。
 社会体験の少ない当事者にとっては、社会体験の場。
 孤独感や疎外感を軽減する社会への扉となるコミュニケーションの場。 

4.3 「あおばバリアフリーマップ」の作成(区社協共催)
 このホームページの中に掲載する「あおばバリアフリーマップ」を作成するためにフィールドワークを重ねている。
 ノーマライゼーションのまちづくりにつなげる。一緒にまちづくりをしようというタウンモビリティ。あざみの商店会との協力をとりつけた。食べるところ・遊ぶところ・便利なところを捜して発表していく。ハードの点検を重視するのではなく、店員とのコミュニケーションなどソフト面でのバリアフリー化を促すアンケートを実施する。問題個所があれば、必ず、ちょっとした工夫など具体案を提示していく。
 アクセス情報など集めた情報をマッピングし、ホームページ上で発信。

4.4 独自事業
 独自事業として、バリアフリーお絵かき教室・粘土で造形などのワークショップ、バリアフリーハイクへの協力、ノーマライゼーション普及のための講演活動と講演会などを実施してきた。

 また、ABS21に関して次の事例発表を行ってきた。

報告: 2000年10月10日 武蔵大学社会学部
2000年11月18日 経済企画庁神奈川主催国際ボランティア年シンポジウム
http://majo-ichioshi.net/kiji/borantia/bora.htm
http://www.monty.konan.yokohama.jp/kiv/20001118/
2000年12月22日 慶応大学SFCアクセス研究会
予定: 2001年3月 横浜市社会福祉協議会研究発表大会
2001年3月 横浜市泉区男性ボランティア講座

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5.実際の障害者との関わり

以下にABS21のメンバーから寄せられた意見・感想・報告を抜粋して紹介する。

<コミュニケーション>
*ABS21の情報で、サロンや委員会、その他のイベントに参加した。
*入院したとき、メールで情報が流れ、見舞い客やお見舞いメールがあって嬉しかった。
*普通の生活では知り合えなかった他の障害の方と出会い、交流することができた。
*逆境にあったとき、ROMしかできなかったが、メールが送られてくることで仲間の存在を感じ、元気づけられた。
*安否確認ができた。
*一般の人と対等に話せて嬉しい。
*文字での自己表現が可能になり、たくさんの思いを人に伝えられる。
*ちょっとしたことでも、恥ずかしくなく聞ける場の雰囲気がとてもよい。
*今まで、思いはあっても発言の機会がなかった方や、発話困難な方たちが声を出し始めた。「意見を言うのが嬉しい」という会員がいる。例えば、「ラ・ポールネット(注:新横浜にある障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール)の足りないのは、障害者の生活が出来るようにいろいろ考えたり、市にお願いしたりすること」
*障害のあるひとが「受け身」でなく企画に「参加」でき、しかも相互に支え合っていることがすばらしい。
*障害があって外出が困難な人々でも、ボランティアができる。自分たちに必要な地域情報の収集・発信を、自宅に居ながらにしてできる。
*ひっそりと生活している人々にとっても、繋がる喜びを得られるようになった。「パソコンのスイッチをいれると、仲間から何かメールが来ていてとても嬉しい」
*障害のある方々や家族は、行政が発表できない多数の奥深い情報源をもっているので、個人メールでつながり、それを分かち合いはじめた。
*外出が困難で人との出会いがどうしても少ないと、視野が狭くなり、思いやりに欠ける場合もある。自分の障害のみに熟知しているものの、異なる障害に対する配慮ができない場合がある。想像力が働きにくいという面もあるようだ。
*社会経験が少ないためコミュニケーション能力が磨かれていない人がいる。例えば、情報を得るために、要点を的確に伝えられない方がいる。

<心の問題>
 (特に親元で生活し作業所へ通っている)身障者の多くは、ごく親しい一部の人以外の仲間とは、うまく付き合えないことが多い。
 閉ざされた生活環境の中で感情的になり、主張がきついので、発言段階で反感を買うこともある。自分の要求どおりにならない場合、それをすべて「障害のせい」にして自己矛盾に陥ったりすることもある。
 中途で障害を持たれた方や障害児であることが判明したばかりのご家族の心理的な変化についていうと、まずショック。哀しみや怒りの段階。次に、否認。障害受容ができない。障害者の場合、家族を命令口調で使ったりする。そして、時の流れとともに、今の自分の状態に適応して再起をはかるようになれる。相手の心理的な反応の強さによって、関わる側も対応していかなければならないのだが、相手の状況によっては親切が仇になることもある。
 人の気持ちを思いやるとはどういうことなのか、みなさんが書いたML(メーリングリスト)を読みながら自問する日々です。特に障害をもつ方々の苦しみは「分かっている、配慮している」と言っても本当には分かっていないのではないでしょうか…

<意義>
 ABSに出会って良かった、(大袈裟に言えば)生きる事が楽しくなった…etc。
(入会申し込み書)ただなんとなく日々を費やしてきた私にとって、abs21に入会し、活動して行くことはとってもやりがいのあることと思えてなりません。足でまといになることと思いますが、宜しくお願い致します
 (視覚障害)いつもメールお読んでいます。とても画期的ですね。色んな活動うをしていることが、よくわかります。私たち障害者にとってとても嬉しいです。ありがとうございます。私もできるだけ参加したいとおもいます。Mさん、女性と間違えて、申しわけありませんでした。今日、メールは、バリア を、なくすのだと、私はじっかんしました。
 (バリアフリーお絵かき教室に参加して−自閉症児の親) とかくこだわりの多い子だけに一度混乱してしまうとなかなか復調しにくい面をもっているのですが、今日は周りの皆様のおだやかな応対のおかげで、最後まで参加でき本当に良かったと思います。
帰路電車の中で、息子も「楽しかったね。また来ようね」と何度も言っており、夏休み最後の楽しい思い出となったようです。(略)親子共に楽しい経験をさせていただきましたことを感謝しております。
 パニック障害と診断されて2年半になりますが、過呼吸や広場恐怖や鬱と闘った辛い時期がありました。身に背負った障害の見える部分に対する苦しみプラス社会的に認められないという精神的な苦しみであろうと思っています。今はそれらを何とか克服し、…(略)。自分の身に降りかかった障害で初めて他の障害をもつ方々のことを思うようになりました。そして、一人で外出がままならない障害のある方にとって、パソコンが世界を広げる重要な役割を担う事も実感しました。

<支援>
 他所でも障害者の為のパソコン講座は開かれています。でも、そのほとんどがマウス及びキーボードが扱える事が条件で、それが出来なければ門前払いです。
インターネット接続と電子メールの設定を依頼すると、直ちに自宅出張してくれた。 すぐにABS会員になった。
 視覚障害のMさんが急遽いらしたので、専用ソフトの入ったパソコンが足りなく、MMメール(シェアウェア)をダウンロードし、Yさんの95リーダーをインストールして対応しました。
視覚障害のGさんも初めてMMメールに挑戦してもらうと、メールは楽しいとおっしゃっていた。
バリアが多すぎるのではないでしょうか。視覚障害者は、音声によってコミュニケーションします。すなわち、来たメールを機械で読ませ、それを耳で聞いて理解する方式です。
ですから、
*伝える内容は、文章にしてほしいこと 
*いたずらに文中に記号を入れないこと 
*写真,図表などを入れる場合には、その説明を加えてほしいこと
*記号などでの囲み記事は、機械が読みにくいこと
*その他、視覚に障害のある者にも参加できるように配慮してほしいこと
*視覚障害の方は、機種が変わると不都合です。キーボードの配列などが機種によって異ならいよう標準化できるといいと思います。
*ローマ字をあまり理解していないので、入力が難しい。
*キーボードの表記が英語なので、わからない。
*電話で教えてもらうのは難しい。
*聾者は、携帯でやりとりをしていて、不便を感じないといっている。
*(中途難聴者)手話ができないので、マイクをいちいち発言者に手渡さなければならず、集中していると頭が痛くなり、会議はとても苦手。健常者との混交は、疲れるのと、迷惑を掛けるとの思いがどうしても抜けきらないのです。
*らくらくマウスは、どちらかというと不随意運動等で細かい動作が難しい方向けなので、Aさんには少し違うのかな…と思いました。逆に、頚椎損傷とかリウマチの方のように指に力が入りにくい方には、トラックボールが向いているように思います。
*四肢麻痺の障害に加え、事故による頸椎・腰椎損傷のため長時間の座位を保つのが辛いです。(略)無理したため、身体を壊してしまい現在医者通いでパソコンも横になってポチポチ打っている状態です。そのため、MLの高速度に追いつけず、…。
 私たち重度障害の方の中には、ゲーム機のパッドや携帯電話、ペン入力などモバイル端末の操作は難しい方もいらっしゃいます。また、これらの機器は、殆どカスタマイズ(利用者に合わせて機能や操作を変更する)が利きません。私の友達は、肢体不自由で視覚障害はないものの、音声(読み上げ)ソフトや、マウスに代わる特殊な入力機器が必要です。汎用のAT互換機(ウインドウズ機)では、世界的に周辺機器の規格が統一されていますので、対応福祉機器が揃っています。
 ウインドウズ自体も、「ユーザー補助」機能など私たちのことを考慮した大変有り難い作りになっています。しかし、ゲーム機や携帯電話は、対象ユーザーは現在のところ健常者で、そうした福祉対応がなされていません。ゲームも、格闘物など私たちには遊べないものが多いようです。以前ゲーム機メーカーに問い合わせましたが、障害者の意見はまともに聞いてくれませんでした。
 画面のスクロールですが、マウスを右端のスクロールバーに合わせてスクロールやドラッグして見るのは、私も辛くて腕や肩が痛くなってしまいます。どうしても、必要以上に力が入ってしまうようで、1箇所を保持し続けるのも大変です。そこで、最近「スクロールマウス」に交換したのですが、これが快適でスクロールも楽々できるようになりました。
上肢や言語の重度身体障害(2級以上?)の方には、行政(福祉事務所)の「日常生活用具」制度で意志伝達用具として、「和文タイプ」か「ワードプロセッサー」に対する補助がありますが、横浜ではパソコンは対象外だと聞きました。
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6.活動を通してみえてきたもの

  ABS21の活動を通して何が見えてきたか、コミュニケーション・ボランティアとバリアフリー・ボランティアとに分けて以下に述べる。

(1)コミュニケーション・ボランティア
 「技術ボランティア」や「パソコンボランティア」はパソコンの環境整備等に関わり、情報ボランティア」は、情報を収集し提供する。ABSでは、これらの役割に加え、コミュニケーションスキルの向上、及び、思いやりを育むことを目的とする「コミュニケーション・ボランティア」のニーズが生まれた。これは、心のふれあう話し相手、ピアカウンセリングといったカウンセリングマインドのある人々と関わる社会体験の場で、生身の人間同士お互いに快いコミュニケーションを目指し、バリアフリー社会で自立した市民として活動することを目標としている。
 ネットだけでは意思疎通が十分ではない。人間の印象は、身体情報63%、音声情報30%に対し、文字情報は7%しか伝えられないと言われる。電子メールは文字情報だけなので、ストレートに表現された感情的な文章が物議をかもすこともある。この点を留意しながら、相談役もしくは友人として、円滑な交流の体験を通して寛容な人間関係を育てあっていく、豊かな人間関係を結ぶための心のバリアフリー、双方向対応のボランティアなのだ。
 「ふれあいMLと称しているが、文字での会話のため、新参者や(管理人/常連者との)対面経験の無い人は孤立しやすい」「サイバー空間のため、介助や生活補助といった物理的ケアや、話し相手遊び相手といった心理的ケアができない」といった意見もあるが、「バランス感覚」と「想像力」など多少の工夫をしながら、掲示板やMLを、障害者の社会参加に不可欠なコミュニケーション能力を磨く場として活用していきたい。
 「つながる」喜びを共感しながら、個性を認め合った交流に発展させたい。

(2)バリアフリー・ボランティア
 インターネットの活用で、障害のある人が、単なる利用者からバリアフリー・ボランティアへ成長した。ボランティアスタッフのバリアフリー化なのだ。
 バリアフリー・ボランティアは、心のバリアフリーをめざし、性別・年齢・学歴・宗教・政治・職業・人種・国籍・障害のあるなし、障害の種別に関わらず、フラットな関係で、時間・地域を越え、自立した市民として目的に応じたボランタリーな活動をしていく。
 当事者に対し、やってあげているだけでは、お膳立てした環境に慣れてしまう。主体性がなく、やってもらっているだけで、何を理解していいかもわからない人もいる。ABS21は、障害があってもなくても外出が困難な人々でもできる社会参加の場を確保し、ピアサポート(互いに助け合える)もできるボランティア活動をしている。聴覚障害者や視覚障害者、肢体障害者などの障害者相互の連帯や相互理解を深め、さらに、チームワークを学ぶ場である。
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7.おわりに

 最後にまとめとして、次のことを述べて本稿を終える。

 ホームページに蓄積されたバリアフリー情報を収集整理し、障害者に配慮したホームページはどういうものかを検討しながら、効果的な提供方法を、検討していきたい。
 障害者がパソコンを利用するための条件整備を、できることから工夫していきたい。
 サポーターを育てる。技術支援だけでなく、コミュニケーショントレーニングの役割を持ち、人間として、対等につきあえる人格の陶冶を心がけたい。
 バリアフリー・ボランティアを可能にするには、外出支援とボランティア対応の託児システムを充実させたい。
 顔と名前が一致してより親身な交流ができるようにしたい。インターネット上の関わりだけではなく、地域でリアルにふれあう場を大事にしたい。生身の人間同士、摩擦はあるが、それから逃げないことが大切である。
 「共に生きる、共に学ぶ、共に語る、暮らしよい街をつくろう」を合言葉に、障害のある方々を温かく見守り、必要な時には一期一会のサポートができる街にしたい。
 人々の生活価値観や生活様式が多様化し、暮らしやまちづくりに対する欲求が多岐にわたるものとなってきたため、政治や行政だけではこれらの欲求に対応しきれなくなってきている。今まで思いを口にしなかったマイナーな人々の声を拾い集めて、形にして、優しいこころで、だれもが生活していける街になるよう、ノーマライゼーションに向けて、ささやかな努力を積み重ねていきたい。
7項はここで終わりです  
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